いくつかの原因・要因が重なり、自分のM性をさらけ出せる時間が取れなくなった。
性衝動というものはとても複雑で厄介でデリケートなものらしく、暫くそんなことを考える気にもなれないこともあれば、身体が震えるほど体内でふくれあがってしまうこともある。
若いから、とかストレスが有るからとか、他人から見ればいろいろと言えるのかもしれない。けれど、その時の状況だけで簡単に要因を決めることはできないのだろうとも思う。
性衝動というものはとても複雑で厄介でデリケートなものらしく、暫くそんなことを考える気にもなれないこともあれば、身体が震えるほど体内でふくれあがってしまうこともある。
若いから、とかストレスが有るからとか、他人から見ればいろいろと言えるのかもしれない。けれど、その時の状況だけで簡単に要因を決めることはできないのだろうとも思う。
私にとって、そのスイッチが入るのはいつも突然だ。
たまたま目の前を歩いていた女性の革ブーツが目に入った。
肩より少し長いストレートの髪を冷たい風になびかせながら、黒のダウンジャケットにタイトスカート、ヒールの高いブーツの音を辺りに響かせながら歩くその女性の腰と脚に、あっという間に視線を引きつけられた。
しっかりと張り出した腰と、重量感のあるヒップのライン、そして、タイトスカートとブーツの間に見える白い膝裏のなめらかな肌が交互に地面を蹴って歩いていく。
本当に暫くぶりに、あの格好になりたい、と思った。
リアルの自分の顔のまま、御主人様の足下に平伏する時間が増えるにしたがって、女装したい、という衝動は薄れていた。かつて私が女装していたのは、Mとしての自分の顔を悟らせないための鎧であり、リアルの自分を知った上でも自分を下僕と認めてもらいさえすればもう必要のないものになったはずだった。
たまたま見かけた女性の姿に性衝動をかき立てられた私は、追い抜きざまに彼女の薫りを感じながら、激しくこの女性の身体になりたい、と感じる自分の感情に戸惑う。
決して、御主人様以外の女性を欲したわけではない。そして、御主人様以外の「男性」の飼い主を欲したわけでもない。
強いていうなら、女として御主人様に犯して欲しい、そんな倒錯した思いに近いのかもしれない。
筋骨隆々とした男性的な裸身を自分のものにしたいという欲求よりも、むっちりとした肉感的な女性の裸身を自分の身体として持ってみたい、という欲求を、ずっと昔から私は持ち続けている。
そして、やっぱりどこか、身体の中心を熱い肉棒で犯されながら、力強く揺さぶられる瞬間を夢見ていることは間違いのない事実だ。
御主人様の下僕という関係性、立場を持ったまま、美しく女装された姿で慰み者になってみたい。それは、例えば女装した私を男性に犯させること、なのかもしれないし、男性と御主人様とで私を責めることなのかもしれない。
あるいは、御主人様と男性とが性行為に耽る姿を見せつけられることなのかもしれない。
なぜか、そんな性衝動の時、私の姿は「女性」だ。しかし、御主人様の姿はいつも変わらない今の御主人様の姿で、男性化してみようと思うことはない。
御主人様と下僕、という関係では男女、そして、御主人様と男性と私、という関係性では私は「女」でありたい。
理由はわからないが、なぜか、そんなふうに思う。
たまたま目の前を歩いていた女性の革ブーツが目に入った。
肩より少し長いストレートの髪を冷たい風になびかせながら、黒のダウンジャケットにタイトスカート、ヒールの高いブーツの音を辺りに響かせながら歩くその女性の腰と脚に、あっという間に視線を引きつけられた。
しっかりと張り出した腰と、重量感のあるヒップのライン、そして、タイトスカートとブーツの間に見える白い膝裏のなめらかな肌が交互に地面を蹴って歩いていく。
本当に暫くぶりに、あの格好になりたい、と思った。
リアルの自分の顔のまま、御主人様の足下に平伏する時間が増えるにしたがって、女装したい、という衝動は薄れていた。かつて私が女装していたのは、Mとしての自分の顔を悟らせないための鎧であり、リアルの自分を知った上でも自分を下僕と認めてもらいさえすればもう必要のないものになったはずだった。
たまたま見かけた女性の姿に性衝動をかき立てられた私は、追い抜きざまに彼女の薫りを感じながら、激しくこの女性の身体になりたい、と感じる自分の感情に戸惑う。
決して、御主人様以外の女性を欲したわけではない。そして、御主人様以外の「男性」の飼い主を欲したわけでもない。
強いていうなら、女として御主人様に犯して欲しい、そんな倒錯した思いに近いのかもしれない。
筋骨隆々とした男性的な裸身を自分のものにしたいという欲求よりも、むっちりとした肉感的な女性の裸身を自分の身体として持ってみたい、という欲求を、ずっと昔から私は持ち続けている。
そして、やっぱりどこか、身体の中心を熱い肉棒で犯されながら、力強く揺さぶられる瞬間を夢見ていることは間違いのない事実だ。
御主人様の下僕という関係性、立場を持ったまま、美しく女装された姿で慰み者になってみたい。それは、例えば女装した私を男性に犯させること、なのかもしれないし、男性と御主人様とで私を責めることなのかもしれない。
あるいは、御主人様と男性とが性行為に耽る姿を見せつけられることなのかもしれない。
なぜか、そんな性衝動の時、私の姿は「女性」だ。しかし、御主人様の姿はいつも変わらない今の御主人様の姿で、男性化してみようと思うことはない。
御主人様と下僕、という関係では男女、そして、御主人様と男性と私、という関係性では私は「女」でありたい。
理由はわからないが、なぜか、そんなふうに思う。
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