「あなたの部屋で監禁・調教させてください」
(何・・・、ホテル代がもったいないってこと・・・?)
そのサイトで、自分がS男性であることを宣言している男性は、実はあまり多くなかった。もともと女装者を好む男性自体が少ない上、Sを強調すればMの気がない相手を逃すことになるからだろう。相手に入室してもらわなければ意味の無いメッセージなのだから、敢えて相手を限定するような言葉を入れないのも、無理は無かった。
(監禁するから自分の部屋に来て欲しい、だったら絶対行くわけないけど・・・、どうして相手の部屋で、なんでだろう・・・?)
考えれば考えるほど、興味が沸いた。
(何・・・、ホテル代がもったいないってこと・・・?)
そのサイトで、自分がS男性であることを宣言している男性は、実はあまり多くなかった。もともと女装者を好む男性自体が少ない上、Sを強調すればMの気がない相手を逃すことになるからだろう。相手に入室してもらわなければ意味の無いメッセージなのだから、敢えて相手を限定するような言葉を入れないのも、無理は無かった。
(監禁するから自分の部屋に来て欲しい、だったら絶対行くわけないけど・・・、どうして相手の部屋で、なんでだろう・・・?)
考えれば考えるほど、興味が沸いた。
「はじめまして」
「初めまして、メッセージ、読んでいただけましたか?」
入室するなり、確認された。
「え、ええ・・・、はい・・・読みました」
「それで?、OKなんですか?」
いきなりそこまでたたみかけられるとは思っていなかったので、どう返事するか、一呼吸、間が空いてしまった。
「条件に納得いただけるなら、こちらも自分の運転免許を提示してもいいです。」
「いえ、実は、ちょっと興味があって・・・、お話だけでも、と思ったんですけど・・・」
「そうですか。申し訳ありません、ご退出ください」
数秒後、強制退出させられた。
このサイトで女装者として入室して、ここまであっさり男性に断られたことは無かった。雑談をしながら、そこまで「監禁」に拘る男性がどんなものか確かめてみようと思っていたもくろみはあっさりはずれ、相手にもされない空しさだけが残った。
同時に、そこまであっさり袖にされることが悔しくなり、その男性への興味は加速度を増して私の中で大きくなりはじめた。
(とりあえず・・・、話しをあわせておいて、いろいろ聞き出してみればいい・・・か)
ほとぼりが冷めるまで時間を空けながら、男性の部屋が「会話中」になっているかどうか、暫く見ていることにした。
やはり、10分に一度程度「会話中」にはなるが、ものの数分でまた「待機中」に戻る。なかなか、条件に合う相手が入室してくるわけではないようだ。
(あんなに問答無用にやってたら、ついてくる人なんてそんなにはいない・・・だろうなぁ・・・)
何度も「会話中」と「待機中」を繰り返しながら待機しつづける「彼」のいらついた顔が見えるようだった。
自分の身分を明かしても相手の家での「監禁・調教」を求めるのはなぜなのだろうか。彼にとって、「監禁」とは、自分の城の中に相手を囲い込むことではないのだろうか。私は、もう少し、「彼」と話してみたかった。
その日、「彼」は少なくとも5人以上の相手を退出させ、2時間以上を過ごしていた。日付が変わり、暫くたつと、「彼」の名前は消え、別の男性が空いた部屋に滑り込んでいた。
(次は・・・、もっと話してみたい・・・)
「彼」への興味は、募るばかりだった。
「初めまして、メッセージ、読んでいただけましたか?」
入室するなり、確認された。
「え、ええ・・・、はい・・・読みました」
「それで?、OKなんですか?」
いきなりそこまでたたみかけられるとは思っていなかったので、どう返事するか、一呼吸、間が空いてしまった。
「条件に納得いただけるなら、こちらも自分の運転免許を提示してもいいです。」
「いえ、実は、ちょっと興味があって・・・、お話だけでも、と思ったんですけど・・・」
「そうですか。申し訳ありません、ご退出ください」
数秒後、強制退出させられた。
このサイトで女装者として入室して、ここまであっさり男性に断られたことは無かった。雑談をしながら、そこまで「監禁」に拘る男性がどんなものか確かめてみようと思っていたもくろみはあっさりはずれ、相手にもされない空しさだけが残った。
同時に、そこまであっさり袖にされることが悔しくなり、その男性への興味は加速度を増して私の中で大きくなりはじめた。
(とりあえず・・・、話しをあわせておいて、いろいろ聞き出してみればいい・・・か)
ほとぼりが冷めるまで時間を空けながら、男性の部屋が「会話中」になっているかどうか、暫く見ていることにした。
やはり、10分に一度程度「会話中」にはなるが、ものの数分でまた「待機中」に戻る。なかなか、条件に合う相手が入室してくるわけではないようだ。
(あんなに問答無用にやってたら、ついてくる人なんてそんなにはいない・・・だろうなぁ・・・)
何度も「会話中」と「待機中」を繰り返しながら待機しつづける「彼」のいらついた顔が見えるようだった。
自分の身分を明かしても相手の家での「監禁・調教」を求めるのはなぜなのだろうか。彼にとって、「監禁」とは、自分の城の中に相手を囲い込むことではないのだろうか。私は、もう少し、「彼」と話してみたかった。
その日、「彼」は少なくとも5人以上の相手を退出させ、2時間以上を過ごしていた。日付が変わり、暫くたつと、「彼」の名前は消え、別の男性が空いた部屋に滑り込んでいた。
(次は・・・、もっと話してみたい・・・)
「彼」への興味は、募るばかりだった。
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