男性自身を、こんなにも淫らな責め方で嬲られたことはない。由梨の昂奮の証は、先端に光る雫の輝きで明らかだった。
「自分で綱引きしてみるんだ」
男は由梨の口枷を取り去ると、大きめのクリップで舌を挟む。男がクリップから手を放した瞬間、鈍い痛みが口中に広がり、思わず顔をしかめた。
クリップには、テグスが通る程度の穴が開いており、男は慣れた手つきで梁から伸びるテグスをそこに通したあと、ぎりぎりまで由梨の舌を出させたあと、固く結んだ。
「あぅうッ!・・・」
舌を吊られる苦しさに、顔を上げて呻く。思わず上げた顔のせいで、自分の秘部から伸びるテグスが少し余裕を持ち、楽になる。
「自分で綱引きしてみるんだ」
男は由梨の口枷を取り去ると、大きめのクリップで舌を挟む。男がクリップから手を放した瞬間、鈍い痛みが口中に広がり、思わず顔をしかめた。
クリップには、テグスが通る程度の穴が開いており、男は慣れた手つきで梁から伸びるテグスをそこに通したあと、ぎりぎりまで由梨の舌を出させたあと、固く結んだ。
「あぅうッ!・・・」
舌を吊られる苦しさに、顔を上げて呻く。思わず上げた顔のせいで、自分の秘部から伸びるテグスが少し余裕を持ち、楽になる。
苦痛を和らげる方法を見つけたと思った途端、続けて「宣告」受ける。
「重しを載せてやるから、大事に捕まえておくんだ」
さっきまで由梨の口を責めていた口枷は、中に詰められた美恵のストッキングまで完全に唾液で濡れそぼり、元の重さの数倍になっていた。
「美恵のエキスもここまで味わってもらえれば光栄だろうね。最後にもう一奉公してもらおう」
口枷についた革は、由梨の唾液で重く鈍い輝きを放っている。リングの部分に梁から降りるテグスを繋ぎ、男は手を離した。
キン・・・と重い金属音と共に、シルバーで彩られた淫靡な責め具は、男の手によって、さらに由梨を苛む淫具に変わった。その音が由梨に届くまでのほんの一瞬、時がゆっくりと流れるように落下線を描いていく。
「うーっ!!」
口枷は、床から数センチ上でテグスを伸びきらせ、由梨の秘部を下方へ轢き固める。思わずガクッと首をもたげた由梨の舌を、今度は上部に引き絞るテグス。
「あーっ・・・!ああーっ!!!」
「いい格好だな。この道具たち、よっぽど御前の身体がお気に入りみたいだな」
悲しい綱引きに、由梨は翻弄された。こらえようにも、秘部を直接嬲ってくる鈍い痛みをこらえきれず、反射的に糸を緩めようとしてしまう。それは同時に自分の舌を上部から厳しく吊られることを意味していた。
(ああ・・・苦しい・・・っ)
由梨は先ほどまで感じていた男への恐怖を思う余裕もなく、肉の苦痛と闘っていた。しかし、昂奮のシンボルは少しも衰えず、紅潮し、拘束された身体から発散される熱気は、明らかに性感を表していた。今や囚われ、拘束され、甘い性感に身を奪われていくその姿は、本物の女性が見せるものと全く変わらない。むしろその性感の中心に位置する秘部の逞しさが、その他の部分の弱さを余計引き立てていた。
「綺麗だ、由梨。苦しみが御前を美しくしている」
(私が・・・綺麗・・・?)
いくらメイクをしても、美しい女性になりたいと願っても、本物の女性が見せる「綺麗さ」を由梨は身につけることができなかった。
骨格からして違う「生き物」は、演じることはできたとしても、皮膚の中からにじみ出てくるような美しさを発散することなど到底無理な相談だった。
しかし、今の自分を、綺麗と評する人がいる・・・そのことが由梨の心の重しを取り去っていく。
「しかし、楽になろうとすることはあきらめたほうがいい。苦しみと引き換えに、美しさを手に入れたとでも考えることだな」
男は由梨が感じている喜びを知っていながら、さらに由梨を突き放す。同時に由梨の心には喪失感に似た感情が広がる。
(だめ・・・見捨てないで・・・)
自分を美しいという男、そしてその男の前で「女」を何ら飾ることのできない由梨。二者を繋ぐのは、由梨を責めるテグスと錘のような、危うく細い糸である。
苦悶の喘ぎを響かせながら綱引きすることしかできない今の由梨が、美恵の目にもはかなげに映る。
首筋をまっすぐに天に向かって伸ばしながら、爪先立ちで揺れている由梨。体重を支える左足のふくらはぎに、震えが始まっている。
「さぁ、第二段だ」
男は由梨の後ろに回ると、今度はスカートの裾を後ろからゆっくりと捲り上げる。
「白いお尻を、ゆっくりと晒される・・・。この白さに落書きをするのが、俺はたまらなく好きなんだよ」
男の興味をつなぎ止めておくために必要な苦痛が、由梨が感じている限界点のもっと先にある。
そのことを知るためには、まだ時間が掛かりそうだった。
「重しを載せてやるから、大事に捕まえておくんだ」
さっきまで由梨の口を責めていた口枷は、中に詰められた美恵のストッキングまで完全に唾液で濡れそぼり、元の重さの数倍になっていた。
「美恵のエキスもここまで味わってもらえれば光栄だろうね。最後にもう一奉公してもらおう」
口枷についた革は、由梨の唾液で重く鈍い輝きを放っている。リングの部分に梁から降りるテグスを繋ぎ、男は手を離した。
キン・・・と重い金属音と共に、シルバーで彩られた淫靡な責め具は、男の手によって、さらに由梨を苛む淫具に変わった。その音が由梨に届くまでのほんの一瞬、時がゆっくりと流れるように落下線を描いていく。
「うーっ!!」
口枷は、床から数センチ上でテグスを伸びきらせ、由梨の秘部を下方へ轢き固める。思わずガクッと首をもたげた由梨の舌を、今度は上部に引き絞るテグス。
「あーっ・・・!ああーっ!!!」
「いい格好だな。この道具たち、よっぽど御前の身体がお気に入りみたいだな」
悲しい綱引きに、由梨は翻弄された。こらえようにも、秘部を直接嬲ってくる鈍い痛みをこらえきれず、反射的に糸を緩めようとしてしまう。それは同時に自分の舌を上部から厳しく吊られることを意味していた。
(ああ・・・苦しい・・・っ)
由梨は先ほどまで感じていた男への恐怖を思う余裕もなく、肉の苦痛と闘っていた。しかし、昂奮のシンボルは少しも衰えず、紅潮し、拘束された身体から発散される熱気は、明らかに性感を表していた。今や囚われ、拘束され、甘い性感に身を奪われていくその姿は、本物の女性が見せるものと全く変わらない。むしろその性感の中心に位置する秘部の逞しさが、その他の部分の弱さを余計引き立てていた。
「綺麗だ、由梨。苦しみが御前を美しくしている」
(私が・・・綺麗・・・?)
いくらメイクをしても、美しい女性になりたいと願っても、本物の女性が見せる「綺麗さ」を由梨は身につけることができなかった。
骨格からして違う「生き物」は、演じることはできたとしても、皮膚の中からにじみ出てくるような美しさを発散することなど到底無理な相談だった。
しかし、今の自分を、綺麗と評する人がいる・・・そのことが由梨の心の重しを取り去っていく。
「しかし、楽になろうとすることはあきらめたほうがいい。苦しみと引き換えに、美しさを手に入れたとでも考えることだな」
男は由梨が感じている喜びを知っていながら、さらに由梨を突き放す。同時に由梨の心には喪失感に似た感情が広がる。
(だめ・・・見捨てないで・・・)
自分を美しいという男、そしてその男の前で「女」を何ら飾ることのできない由梨。二者を繋ぐのは、由梨を責めるテグスと錘のような、危うく細い糸である。
苦悶の喘ぎを響かせながら綱引きすることしかできない今の由梨が、美恵の目にもはかなげに映る。
首筋をまっすぐに天に向かって伸ばしながら、爪先立ちで揺れている由梨。体重を支える左足のふくらはぎに、震えが始まっている。
「さぁ、第二段だ」
男は由梨の後ろに回ると、今度はスカートの裾を後ろからゆっくりと捲り上げる。
「白いお尻を、ゆっくりと晒される・・・。この白さに落書きをするのが、俺はたまらなく好きなんだよ」
男の興味をつなぎ止めておくために必要な苦痛が、由梨が感じている限界点のもっと先にある。
そのことを知るためには、まだ時間が掛かりそうだった。
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