主従の関係を結んで頂いてから、ご主人様の指は私の乳首を強く抓るようになった。
痛い、痛いと顔をゆがめながら、もともと並の男性よりは(何を基準に並なのかはわからないけれど)敏感だった乳首は、指先で尖らされ、快感を深く刻み込んだ後、熱を帯びて腫れた。
腫れが収まり、元の形を取り戻す頃、次にまた抓られて快感に啼く。
何度かそれを繰り返し、私の乳首は次第に隆起した形で固定されはじめた。
痛い、痛いと顔をゆがめながら、もともと並の男性よりは(何を基準に並なのかはわからないけれど)敏感だった乳首は、指先で尖らされ、快感を深く刻み込んだ後、熱を帯びて腫れた。
腫れが収まり、元の形を取り戻す頃、次にまた抓られて快感に啼く。
何度かそれを繰り返し、私の乳首は次第に隆起した形で固定されはじめた。
蒸し暑い空気を避けようと薄手のシャツを着ると、両胸に突起があることが、外から見えてしまうようになり、時を同じくして、自分で胸を触ると、体の芯にズン、と甘く重い感覚が生じるようになった。
ふと、一人横になり、右手でそっと撫でるうち、ご主人様のまるで柔らかな絹糸のような指が体を撫でたことを、皮膚が先に思い出す。
ぞくっ、と身体が震える。
そのまま目を閉じれば、やがて、身体はご主人様の柔らかな素肌のぬくもりを思い出させて、脳を麻痺させ始めてしまうかもしれない。
(いけない・・・、これじゃ、中学生だ・・・)
性感覚に負けて、自分を見失うほど私は若くない。
しかし、身体は、若かったころよりずっと、強く深い感覚を、身体の芯に刻み込む器官となり、快感に身体を制御できなくなるほど深い愉悦を知ってしまった身体は、もうかつての身体に戻ることはない。
不意に胸に堅いものが当たる度、身体に電気が走ったように感じてしまう自分の身体にとまどいながら、どこか、堅くとがった先端を、ご主人様が愛おしんで育てたような感覚を覚えてしまうのは、私の何かがかつてと変わったからなのだろうか。
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