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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
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「聖水」への想い【01】
心から慕う女性の身体から放たれた、その液体のことを、
「聖水」と照れもなく言えるようになるまで、ずいぶん長い時間がかかったように思う。


 M男性が望む「聖水初体験」は、きっと、


「さあ、口をお開け!一滴のこらず、飲み干すのよ?こぼしたら・・・酷い目に遭わせるからね!」


エナメルのボンテージ衣装を着た女性が、そう言いながら仁王立ちして・・・みたいなものだろう。


でも現実にそんなシチュエーションで初体験、なんて、ほぼあり得ない。そもそも、M男性の眼前に、突然S女性が「降臨」することなんて、あり得ないことなのだから。


お願いして飲ませてもらうか、無理矢理飲まされるか。


願望を現実するにあたり、「飲む」ことを優先するか、「無理矢理」を優先するか、そのどちらを選ぶかによって、聖水への道のりに横たわる課題は異なるだろう。


真の意味で「無理矢理飲まされる」幸運をつかんだM男性がいたら、そのときのことを仔細に聞いてみたい。それは「聖水」だったのか?と・・・。


私は、「飲む」ことを優先した。


私と同じく、「飲む」ことを優先したM男性の大半は、恐らく恋人に「おしっこ」をねだっただろう。それが、自分のわがままを聞いてもらえる一番身近な存在だから。


・・・でも、それを「聖水」と思った人は、多くないはず。


例外的に、彼女や妻を御主人様にしている人もいると思う。けれど、日常的に安らぎを求める相手を「御主人様」と思うのが難しいのと同様に、やっぱりそれは「おしっこ」のままなのではないだろうか。


そもそも、「女性のおしっこ」を提供してもらうために行動を起こすこと自体、まともな男性にとっては、とんでもなくリスクの高い行為なのだから。


確かに、「リスク」はお金で回避することも、できる。


いきなりSMクラブに行き、数万円を支払えば、「夢のようなシチュエーション」で初体験ができるだろうか?私はそうは思えないけれど・・・。


聖水が「聖水」であるためには、それを「聖水」にする努力が不可欠なのだと思う。「飲む」ための努力はそのずっと後の問題であって、「おしっこ」としか思えない、扱えない関係の中では、「聖水拝受」なんてファンタジーが成り立つはずがない。


偉そうにそんなことを語ることができるようになるまで、ずいぶん長い時間がかかった。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

コメント
この記事へのコメント
こんばんは(o^-^o)
私はかけられたり、舐めたことまではありますが
飲み干すまでは出来ませんでした。。
でも不思議なのは、「汚い」と全然思わなかったことです
途中で飲めなかったのは、ツンとしたアンモニアの匂いでむせた。。という感じでしょかw
自分ではどうしても食べられない食べ物ってあるじゃないですか?
ああいう感覚で我慢できなくなって飲めなかった。。という感じです(//∇//)ゞ
でも、全部受け止めたい。。という気持ちでは「聖水」という意味合いはあるかもしれません
2006/02/20 (月) 21:20:06 | URL | こねこ #-[ 編集]
コメント、ありがとうございます!

「想い」があっても、飲み干すまでには至らなかった、というところと、それをさらに乗り越えて自分の中に受け入れられた、という間に、凄く甘美で、忘れられない感覚を覚える瞬間があります。

【02】でその辺りについて書いてみようかなー、と思っています。
2006/02/20 (月) 22:29:15 | URL | cockshut #-[ 編集]
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