煙草の匂いの漂う階段を上ると、いつもなら常連らしき男性が数人たまっている。でも、まだ時間が早いせいか、一人の姿も見えなかった。素早く、着替え場所でもあるトイレに滑り込むとこちらも無人。
いつものとおり、トイレの確認が済んだら、男性の格好のまま、客席の様子を少しうかがう。すぐにトイレに戻りたい気持ちが高まるけれど、焦って怖い状況には陥りたくない。
慎重に、目立たないように、周囲の客の人数、映画の内容、あとどのくらいで休憩時間になって照明が明るくなるのか、素早く、把握する。嫁ぎ先のお父さんに犯されている人妻のあえぎ声が、客席に響いていた。
いつものとおり、トイレの確認が済んだら、男性の格好のまま、客席の様子を少しうかがう。すぐにトイレに戻りたい気持ちが高まるけれど、焦って怖い状況には陥りたくない。
慎重に、目立たないように、周囲の客の人数、映画の内容、あとどのくらいで休憩時間になって照明が明るくなるのか、素早く、把握する。嫁ぎ先のお父さんに犯されている人妻のあえぎ声が、客席に響いていた。
いつも身につけている黒いTバックとブラジャー、ビロード地のキャミソールに、さっき買ったグレーのスーツ。狭いトイレの中では、順番を考えて身支度をしなければいけなかった。メイクを済ませると、私は「女性」の姿で客席に戻り、前の方の席まで進んだ。
本当は、いつも後ろの手すりのところで、もみくちゃにされたい。でも、客の数から言っても、今日は無理そう。とりあえず真ん中あたりの席を選んで座った。映画を見る気は全くないけれど、ぼんやりと退屈なストーリーを眺めていた。
数分間、誰も近くに寄ってはこない。
(今日はだめかな・・・、せっかく無理に時間を空けてきたのに)
10分ほど過ぎ、何も起きないことに物足りなさを感じていたころ、背中から視線を感じた。
50歳くらいの太った男性が私の隣に座り、手の甲をすりつけてくる。汚い作業員、といった感じの男性はすぐに私の脚を触り、どんどん大事なところへ手をのばしはじめた。
「いきなりは、やめて・・・」
拒んではみたものの、かまわずに触られ続けてしまう。男性は遠慮もなしに私の首に手を回し、強い力で首元に抱き寄せられた。男の体臭が鼻をつく。はっきりいって不潔な感じです。
(汚い手で、さわらないで・・・)
男性はしばらく私を抱き寄せたあと、席の前にかがみ、私の脚の間に身体をいれて脚をさすりながらキスし始めた。ストッキングの上から舌を這わせ、ざらついた舌の感触が、もどかしげに伝わると、私はじわりと、濡れさせられる。
ひざの下、太もも、またふくらはぎ・・・、何度も、何度もキスをされつづける。時折舌を出してなめ上げながら、右の手の指先で、私の左足の甲を、親指の周りから、くるぶしにかけてほうきで履くようにツツッ・・・となぞっていく。
(・・・うッ・・・何・・・?)
私は小さくうめく。艶めいた吐息を聞き漏らすはずもなく、男性は両手を使いながら、舌と手のひらで私の脚を味わいしつくしている。
(ううッ!・・・うっ・・・くっ・・・)
目をつむり、繰り返し妖しく続く感触に耐えていると、席の両側に人の気配がした。後方にいた3人の男性が、私の左右と後ろの席に座る。私が脚を愛撫するに任せているのを、両隣の男性もじっと見つめていた。
私は脚を簡単に開かないよう、ひざに力を入れていた。身体中に力を入れ、堅く閉ざした私の身体を、男性はひざの裏側にそっと指先を這わせたり、軽く私の匂いを嗅ぐしぐさをし続ける。
次第に、性的な興奮が私の身体にあふれて始め、ひざに力が入らなくなった。反対にじりじりと力がこもってくる両手に抗いきれなくなり、やがてだんだん膝が開いていく。同時に、両隣の男性2人も、私の両手をそれぞれ愛撫しはじめていた。
この記事へのコメント
何回かにわけて、全部読ませていただきましたm(_ _)m
自分に置き換えて読んでしまって、たまらない気持ちになりました
でも、実際には恐くて出来ないんです
勇気がある・・と思いました
自分に置き換えて読んでしまって、たまらない気持ちになりました
でも、実際には恐くて出来ないんです
勇気がある・・と思いました
こねこさん、コメントありがとうございます!
自分の心の中にしまっておいたことを、初めてここに書いてみました。
「あくまでもフィクション」なので、こねこさんも、私も実際には怖くてできないことにかわりはありません。
そういう意味で、こねこさんやほかにごらんになってくださる方と一緒に、私も、自分に置き換えてどきどきしている「同志」かもしれませんね。
これからもよろしくお願いいたします。
自分の心の中にしまっておいたことを、初めてここに書いてみました。
「あくまでもフィクション」なので、こねこさんも、私も実際には怖くてできないことにかわりはありません。
そういう意味で、こねこさんやほかにごらんになってくださる方と一緒に、私も、自分に置き換えてどきどきしている「同志」かもしれませんね。
これからもよろしくお願いいたします。
2006/02/20 (月) 03:13:15 | URL | cockshut #-[ 編集]
ごめんなさい。フィクションだったんですね(泣)
ほんとにあってる事だと思い込んでドキドキして読んでしまいました(笑)
これからも楽しみにしています
あ、それから。。
服やコロンを選んでる時の記事、気持ちが伝わってすごく可愛く思えました(ってシツレイだったらごめんなさい(//∇//)ゞ
ほんとにあってる事だと思い込んでドキドキして読んでしまいました(笑)
これからも楽しみにしています
あ、それから。。
服やコロンを選んでる時の記事、気持ちが伝わってすごく可愛く思えました(ってシツレイだったらごめんなさい(//∇//)ゞ
フィクションです、と断ってしまった方が、逆に安心して自分に置き換えられる、なんてこともあるかなぁ、と思っています(^^)。
現実にはあり得ないことだから何でもかいちゃえ!というよりは、もし自分だったら?どう感じる?どんな想いになる?と心のざわざわ感と臨場感を大事にしていきたいと思っています。
女装してみて、女性の気持ちが分かるようになったといったらしかられるかもしれませんが、相手に合わせたい、相手好みに満足させられるように、と思う気持ちって、やっぱり女性的なのかな、と思います。
この辺りも、また今度書いてみようと思います。
楽しみにしていてくださいね!
現実にはあり得ないことだから何でもかいちゃえ!というよりは、もし自分だったら?どう感じる?どんな想いになる?と心のざわざわ感と臨場感を大事にしていきたいと思っています。
女装してみて、女性の気持ちが分かるようになったといったらしかられるかもしれませんが、相手に合わせたい、相手好みに満足させられるように、と思う気持ちって、やっぱり女性的なのかな、と思います。
この辺りも、また今度書いてみようと思います。
楽しみにしていてくださいね!
2006/02/20 (月) 22:26:33 | URL | cockshut #-[ 編集]
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