知加子の白く柔らかな喉元に、固くとがらせた舌を軽く突き刺すように触れる。そのままほんの少し押しつけると、知加子の柔らかい皮膚が、私の唾液をまとった舌先をほんの数ミリだけ沈んで受け止めている。艶めかしい刺激が舌に与えられ、知加子の身体から溢れた雫たちは私の身体の中に溶けていく。
「いやぁ・・・あっ・・・」
拒絶の言葉と、反応が、却って私を燃やす。
爪先へと舌を這わせた時と同じように、鎖骨の上のくぼみから首筋を下から上に、舌先で細かく線を刻み込むように何度も舐め上げる。
無意識なのか、その動きから逃れようとしたのか、知加子はそのたびに身体を伸ばし爪先立ちになり、身体を持ち上げ続けている。
「いやぁ・・・あっ・・・」
拒絶の言葉と、反応が、却って私を燃やす。
爪先へと舌を這わせた時と同じように、鎖骨の上のくぼみから首筋を下から上に、舌先で細かく線を刻み込むように何度も舐め上げる。
無意識なのか、その動きから逃れようとしたのか、知加子はそのたびに身体を伸ばし爪先立ちになり、身体を持ち上げ続けている。
何度も何度も、同じ動きを単調に無機質に続け、厭きることなく知加子の皮膚を味わう。こうした単純な刺激を繰り返し受け取ることで、女の身体が、精神が命令する拒絶反応よりも身体から受ける刺激を優先しはじめることを、私は確信していた。
(刺激を受け入れるまで、何度でも、何時間でも続けてやる・・・このまま・・・)
知加子の全てを自分のものにできる最初で最後の機会を、ほんの少しの妥協や油断でふいにすることなど、できるはずもなかった。
首筋を100回近く往復させた後、真っ直ぐ立ち上がり、知加子の顔をもう一度見下ろす。頬を上気させた表情は、私の確信を証明するのに十分だった。
(ふふ・・・、やっぱり貴方も、一人の女なんですね・・・)
汗に濡れて光る知加子の髪を手櫛で解かしながら、眉間に深い皺を刻み、瞼を閉じて屈辱と苦痛に耐える表情を数秒眺め、そのまま、ふっくらしたピンクの唇を奪う。
髪が、知加子の肩口に触れ、知加子の髪と絡みつく。全く同じ髪型をした女同士が求め合う姿が、ぼんやりとした照明によって奇妙なシルエットを壁に向かって刻み込んでいた。
唇が触れた瞬間驚いて目を開けた知加子を、両腕で包み込み、しっかりと抱きしめる。しとどの汗で濡れたニット越しにに知加子の体温が、素肌に染みこむのを感じた瞬間、屹立した私は、知加子のスカート越しの下腹部に猛々しく突き当たっていた。
欲情、その一言で表現するには倒錯しすぎた感情が私の身体を貫き、汗に塗れた知加子の弾力のある身体を両腕に収めた瞬間から、息苦しい程の存在感で私の身体に拡がる。
「知加子さん・・・、その、鞄の中に、何が入っているか、当ててみて下さい・・・」
考え得るどのパターンにも当てはまらない形で、上半身をしっかりと抱擁された知加子が感じるのは、どんな感情だっただろう。そして、私がどこまでも受け入れたいと願う感情を持ったことに対して、充実感を感じてもらえることはあり得るのだろうか。
何も考えることはできず、私はただ、知加子の答えを待つ。
「わ・・・、分かる訳がないでしょう・・・」
戸惑う表情を隠しきれず、知加子は言葉を濁す。
肩に当てた手を放し、しゃがんで鞄のファスナーを開け、中から取りだし、知加子に見えるように足下に並べる。
「な・・・っ・・・、何のつもりなの・・・」
知加子は大きな瞳を泳がせながら、視線を床と私の顔とに往復させながら聞き返す。自分のものと全く同じデザインの鞄の中から取り出されたのは全て、しばらくの間に知加子の手元から消えたものばかりだった。
(刺激を受け入れるまで、何度でも、何時間でも続けてやる・・・このまま・・・)
知加子の全てを自分のものにできる最初で最後の機会を、ほんの少しの妥協や油断でふいにすることなど、できるはずもなかった。
首筋を100回近く往復させた後、真っ直ぐ立ち上がり、知加子の顔をもう一度見下ろす。頬を上気させた表情は、私の確信を証明するのに十分だった。
(ふふ・・・、やっぱり貴方も、一人の女なんですね・・・)
汗に濡れて光る知加子の髪を手櫛で解かしながら、眉間に深い皺を刻み、瞼を閉じて屈辱と苦痛に耐える表情を数秒眺め、そのまま、ふっくらしたピンクの唇を奪う。
髪が、知加子の肩口に触れ、知加子の髪と絡みつく。全く同じ髪型をした女同士が求め合う姿が、ぼんやりとした照明によって奇妙なシルエットを壁に向かって刻み込んでいた。
唇が触れた瞬間驚いて目を開けた知加子を、両腕で包み込み、しっかりと抱きしめる。しとどの汗で濡れたニット越しにに知加子の体温が、素肌に染みこむのを感じた瞬間、屹立した私は、知加子のスカート越しの下腹部に猛々しく突き当たっていた。
欲情、その一言で表現するには倒錯しすぎた感情が私の身体を貫き、汗に塗れた知加子の弾力のある身体を両腕に収めた瞬間から、息苦しい程の存在感で私の身体に拡がる。
「知加子さん・・・、その、鞄の中に、何が入っているか、当ててみて下さい・・・」
考え得るどのパターンにも当てはまらない形で、上半身をしっかりと抱擁された知加子が感じるのは、どんな感情だっただろう。そして、私がどこまでも受け入れたいと願う感情を持ったことに対して、充実感を感じてもらえることはあり得るのだろうか。
何も考えることはできず、私はただ、知加子の答えを待つ。
「わ・・・、分かる訳がないでしょう・・・」
戸惑う表情を隠しきれず、知加子は言葉を濁す。
肩に当てた手を放し、しゃがんで鞄のファスナーを開け、中から取りだし、知加子に見えるように足下に並べる。
「な・・・っ・・・、何のつもりなの・・・」
知加子は大きな瞳を泳がせながら、視線を床と私の顔とに往復させながら聞き返す。自分のものと全く同じデザインの鞄の中から取り出されたのは全て、しばらくの間に知加子の手元から消えたものばかりだった。
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