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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
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靴に合わせる?足を合わせる?
 もうすぐ足下をブーツで固めた装いが増えてくる頃になる。夏の間だけ、駅の階段やエスカレーターを昇りながら、前を歩く女性の「生足」(必ずしもナマ脚、ではない)に視線を移すことができる。

 相当無遠慮に、踵に汗で張り付いたミュールのインソールが離れる音を耳に入れながら、視線が自然に吸い寄せられることもある。夏だから、許される瞬間なのかもしれない。

 そこで、気づく。足のサイズ、シェイプにぴったり合った靴を履いている女性は、実は、ほとんどいないことを。
 男性の場合、デザイン優先で靴を選ぶことは、ごく一部のおしゃれ好きな人以外、まずいないと思う。それだけ靴は「道具」の要素が強いのだろう。事実、職場でサンダルに履き替える人以外は、朝7時台から長ければ22時過ぎまでずっと足を支えるわけだから、デザインの前に機能を優先するのは半ば当然のことだ。

 しかし、女性の靴は、男性と逆の割合くらいで、機能よりもデザインを優先する人が多いような気がする。足に靴のサイズが合っていない人や、合わないまま履いている人が半分以上に見える。

 私は女性ファッションに詳しいわけでは全然ないので、正直どういうサイズが一番「正解」なのかは判らない。ただ、踵のラインからミュールの一番後ろの部分がぴったり繋がっていくと、ふくらはぎ~足首~踵~ミュールのヒール、と流れるような曲線に見えて、とても綺麗だ。

 でも、もし、そういう「公式」があったとしたら、その公式を無視している人がそんなに多いはずがない。同じ選ぶなら、綺麗に見える方を選ぶはずだと思う。

 気に入ったデザインの靴に、足のシェイプが合わないのを判っていて履いているのかもしれない。あるいはデザインだけに目がいって、自分の足にどう合うのか、どう見えるのかにあまり頓着しないのかもしれない。

 S女性にとって、M男性は、きっと、靴にあたると思う。

 一応、持っているデザインやシェイプを選ぶことはできる。反対に、とりあえず履いてしまえば、多少ストラップが緩すぎても、ソールが大きすぎても、一応、歩くには支障がない。

 けれど、踵をつぶしてサンダルをつっかけて歩いて平気な女性を見ると、どんな靴でも美しくない取り合わせに見える。


 本当は、きっとあるはずなのだ。自分の足にしか合わない、自分の脚を一番綺麗に見せる靴が。

 私は、御主人様の、そういう靴でありたい、と願う。

 時には、思ってもなかったような綺麗な曲線を描く、脚の一部になれるような、そんな靴であれたら、本望なのだ。
コメント
この記事へのコメント
はじめまして
いつも読まさせていただいています。
テレビで靴職人の製作風景を見ました。
美しい革を、木型にあてがい革を密着させて形を作っていく。
どこを引っ張りどの方向に引き伸ばしたら密着するのか、
まさに職人の技でした。
私も従うモノとして、まずはいい革になりたい。自己を磨き、
そして、木型にあわせ引き伸ばされる様に、躾けられて、
主にフィットする靴になりたい。
「この靴でなければダメだわ。」そういう靴になりたいですね。
2007/09/06 (木) 12:30:07 | URL | K #rhC2X5bI[ 編集]
コメントありがとうございます
初めまして、Kさん。私もblog読ませていただいています。
 Kさんがごらんになった番組、私が見たのときっと同じだと思います。
 M男性を靴に例えるのは我ながらうまく当てはまるなぁ、と思いながら見ていました。

 フィットするまでの鍛錬を求める足の持ち主の靴になるか、気まぐれに手に取った靴をなんとなく捨てられずに何度が履いていたらある時から履き続けるようになり、体温と汗でなめされ、サポーターが足りない部分を靴が膨らんで保持して、という靴があったり、足と靴の関係はきっといろいろ、様々なんじゃないかな、と思います。

 自分がどのタイプなのか、きっとそれは一人では気づけないことなのでしょうね。

 これからもよろしくお願いします。
2007/09/07 (金) 00:44:04 | URL | cockshut #-[ 編集]
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