ポーチには、最低限の化粧道具や鞄の鍵、数枚の千円札などが入っている。私はいつも、このポーチだけはどんなときでも肌身から離さないよう注意していたし、今まで、どんなときでも注意を途切れさせることなど無かった。
中の現金を狙うスリも、ここでしか見られない珍しい「女」たちの持ち物をいたずら半分に盗もうとする男達も多い。だから、注意を欠かすことはなかった、はずなのに・・・。
中の現金を狙うスリも、ここでしか見られない珍しい「女」たちの持ち物をいたずら半分に盗もうとする男達も多い。だから、注意を欠かすことはなかった、はずなのに・・・。
たった数回、特に常連となったわけでもないのに私は、もうここが、自分の欲望を思うままに満たせる場所だと信じて疑わなかった。足を踏み入れるまでは、もっと殺伐としている空間を想像していたけれど、男達は案外優しく、トラブルが起きたところを見ることも無かったから、私はすっかり、注意力を失っていた。
快感に身を任せ、閉じていた目を開けると、ポーチに手を伸ばそうとする男性が見えた。はっ、として、すぐにたぐり寄せようとする。でも、お尻の穴を貫いている指は、私が前方に動くことを許さなかった。
カギ針のようにお尻の中で直角に曲げられた男性の人差し指で、私は完全に動きを止められていた。目の前から消えていったポーチを、また、別の人だかりが囲み、その人だかりを見るために、さらに人が集まっていく。
あれほど人数がいるのに、男性たちの間に、一瞬、沈黙があった。私は、目を閉じて、その男性たちが好色そうな顔でにやり、と笑う光景を、薄暗くて数メートル先も見えない空間の中で、はっきり知覚していた。
「こんなのもってたよ」
・・・ついに、「それ」が男達の眼前に、披露されていた。
スイッチから伸びたコードの先に、卵形のローター、そして、2つのコイン型のローターがついた器具を取り出すと、男性たちは、一瞬器具を見たあと、すぐにお尻を指で犯された私の姿を見つめていた。
(いやッ・・・、恥ずかしい・・・、そんな目で見ないで・・・)
たちまち、いたたまれなくなり、顔を伏せる。
にやにやと好色そうな顔で、チャンスの到来にどよめく男性達。そして、そのどよめきの原因を作ったのは、まぎれもなく、集団の中心で嬲られ続ける姿を晒している私だった。
「うッ・・・!!いやッ!!」
下を向いている私の顔を上げさせようと、お尻を貫いている男性が、反対の手で前立腺を刺激した。思わず上げた私の嬌声は、男達にその器具の使用開始を許可した印に、なった。
ディスカウントショップで買った新しい単三電池を8本、ポーチには一緒に入れておいた。男性達にとってみれば、まさに「カモネギ」そのものだっただろう。自らが招いたこの結果を、私は体を小刻みに震えさせながら、胸の奥に渦巻く不安と興奮を必死に体の中にとどめておくように、呻きながらひたすら声を押し殺していた。
すぐに、卵型のローターが、お尻の穴を縫うように蠢く指に挟まれ、ローションに塗れた蕾をまたこじ開けるように、力をこめられていく。プラスチックの冷たい感触が、脊髄を伝って、体に染み渡っていく。
形ばかりの抵抗を楽しむと、少しだけ先端を傾けられたローターを、私のお尻は苦もなくそれを呑み込んでいった。人差し指で十分に奥まで進められたローターは、腸管の中から切ないような感触を、私に与え続けていた。
「あっ、、、やっいやッ!!」
ブーン・・・と低い音をたてて、振動が体の奥深くから溢れ出てくる。お尻の中で、新品の電池を得たローターは鈍く、振動し続ける。挿入した男性は、きっと、「女」の体を知り尽くしているのだろう、体の奥深くに異物を呑み込んだ緊張感の中で前立腺を刺激しながら、鈍く振動し続けるローターは、恥辱の感覚を嫌でも意識させる。
(私は、こんなモノで、体の全てを、もてあそばれているんだ・・・)
快楽の白い霞がかかった私の視界には、屹立した男性自身がいくつも私に向かっている光景が映っていた。はずかしさに顔を下に向けると、振動は強くなり、身震いして体を捩った隙に、両方のブラジャーの中にコイン型のローターを放り込まれた。
特に、右のローターが、敏感なところにぴったりと当たり、振動が始まると、快感が身体に走る。
「う・・・うあッ・・・ううッ!!・・・。」
声を出とどめることなど、もうできない。
暗闇にぼうっと映る、白い肌に、毒々しいピンク色のローターをまとった私は、時折強くなる振動に操られる人形のようにあえぎ続けるしかなかった。
この記事へのコメント
毎回ドキドキしながら読ませていただいてます。
そして、読み終わると続きが気になってしまします…(笑)
そして、読み終わると続きが気になってしまします…(笑)
2006/03/09 (木) 03:15:08 | URL | みるく #-[ 編集]
みるくさん、はじめまして!
楽しんでいただいて、嬉しいです。
今まで頭の中から決して外には出さなかった数々の場面がまだまだあるので、また、いらしてくださいね!
楽しんでいただいて、嬉しいです。
今まで頭の中から決して外には出さなかった数々の場面がまだまだあるので、また、いらしてくださいね!
2006/03/10 (金) 01:55:09 | URL | cockshut #-[ 編集]
はじめまして 祥子と申します。
映画館・・・スリリングなシチュエーションですね。
特に、こんな場所では。
沢山の男性に囲まれたこれから先楽しみに待っております。
これからもよろしくお願い申し上げます。
映画館・・・スリリングなシチュエーションですね。
特に、こんな場所では。
沢山の男性に囲まれたこれから先楽しみに待っております。
これからもよろしくお願い申し上げます。
はじめまして、コメント、ありがとうございます。
以前からblog、拝見させていただいています。
映画館は一番スリリングな場所だったかもしれません。まだしばらくこのお話が続きそうですが、よろしければまたお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。
以前からblog、拝見させていただいています。
映画館は一番スリリングな場所だったかもしれません。まだしばらくこのお話が続きそうですが、よろしければまたお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。
2006/03/11 (土) 23:10:38 | URL | cockshut #-[ 編集]
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