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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
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誰の目にも見えない顔【01】
マンガ雑誌のSM描写にコメントを頂き、その言葉に触発され、少し現実世界に近い部分から、「大人になっていない人」を「コドモ」と表現して、自分を展開してみたいと思う。

妄想を展開する【15】
 「ありがとう・・・、もう・・・大丈夫だから、手を止めていいから・・・」

 胸元の前に両手を合わせ、肘の辺りで両胸を押さえ、知加子が私の腕の中で苦しんでいる姿は、いつもオフィスで私の目の前を横切る時の彼女と同じだった。

 しかし、知加子の表情には、苦悶の痕がまだ消えずに現れている。二の腕全体から伝わる痛がゆさと、擦過熱が続いているのか、時折深く息を詰まらせ、数秒後に呟くように低く息を吐く姿を、私は無言で眺めるしか無かった。

 「済みません・・・、済みません・・・」

 どうすることも出来ず、いたたまれずに謝罪の言葉を並べてみるが、私の言葉に答える余裕が、知加子にあるはずも無かった。
一人遊び
-自分の心の闇に潜む、特殊な性的嗜好を現実にする-


一昔前までは、ほんの一握りの人間しか、出来なかった行為だっただろう。


 知人・恋人に嗜好を露わにして、もしもそれが失敗すれば、性的異常者として二度と回復できないダメージを負う。
 同じ嗜好を持つ者の世界に入ろうとしても、それは到底、普段の「良識ある一般人」が出入りできるような世界では無かった。


 インターネットの中に広がり始めた、「特殊な性癖」を扱ったサイトを通じて、自分と同じ嗜好を持っている人間がいることを知り、その相手と会話し、場合によっては、待ち合わせするだけで会うことが現実になる。


 闇のまま終わらせるしか無かった暗がりを照らす役割を担ったのがインターネットとするならば、まさにその光源は「デジタルカメラ」だと、思う。

一線を越える時
 ボンデージ衣装、縄化粧、和服にOLスーツに各種の制服・・・。


 「女性」はどんな格好をしても、SMの舞台に映える美しさを放つことができると思う。


 しかし、M男性向けのビデオに出演しているM男性は、大抵やせてがりがりの初老男性か、でっぷり太った醜い腹部を晒す中年男性。


 なんとなく、感情移入できない、と思うことが多い。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

「SMツーショットダイヤル【最終】)」
 SMは一人では成立しない。
そんな当たり前の現実が身に染みていた。


 自分の欲求を実現することを渇望する衝動が向かう先は、受話器の先の女性しかなかった。そして今や、「S女性」と名乗る女性とのたわいもない会話だけで好奇心を満足させるだけではいられなくなっていた。


 (会ってみよう・・・)


 そう心に決め、他の女性につながりやすく、男性の利用は少ない時間帯を推測した。
 平日の夕方。そして、21時過ぎ・・・。少しづつ時間を変えて、次第にかさんでいく電話料金とは裏腹に、かえって以前よりも会話が続かなくなった。


 一通り話しをして、趣味の確認をして、何時にどこなら出てこられるかを決め、ホテルの費用負担の話しをして・・・。
 そこまで話すと大抵「いやな沈黙」が流れた。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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