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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
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「ユニバーサルM」
 御主人様とのメールのやりとりは、SMの話はほとんどなくて、お互いの仕事の中で感じた出来事や本当に、その場で話して会話すれば四方山話がほとんどだ。

 仕事場や友人の中には、「どうしてそういう状況で、そういう考え方をするのか?」と首をかしげたくなる人がいたりする。理解に苦しむ行動を取られる度、御主人様にご報告(?)しては「そういう人はどういう人ならつきあって理解してあげられるのか」と話す。

決まって、

「割れ鍋に綴じ蓋だよね」

 という結論(?)に至る。

 壊れた鍋と、繕って直した蓋。似たもの同士はぴったり合う、という言葉は、もちろん御主人様と私にも言えることだ。

 まさか御主人様を割れた鍋と思うわけはないけれど、お互いにプレス機から出した瞬間にぴったり合う規格品ではないから、お互いに合う蓋と鍋を探していたのかもしれないし、何度も合わせるうちに次第にお互いの形がなじんできたのかもしれない。

 どちらにしても、一番ぴったり合う場所を見つけた鍋と蓋は、もう他の形の蓋や鍋を探そうとは思わず、今度は別の方法で合わせられるか、蓋を叩いては違う格好でも合うように何度も何度も合わせることを繰り返し続けることができる。

 「あなたの色に染まります」「どんなことでもやります」と、ついついMはSに対して宣言して、何とか自分を専属にしてもらおうと努力するものだと思う。まるで、日用品売り場でみかけるどんな大きさの鍋にでも使える「便利蓋」のように。

目に映っても見ないほうがいいこと

 時々、人気サイトを運営している人のblogやエッセイなどで、真意が伝わらずとてももどかしい気持ちがしたことやその対応で神経をすり減らしてしまったというため息のようなつぶやきを見かけることがある。

 目の前で流れていく「不毛な会話」に対して、本当に無関心でいられるくらいに「心の感度」を鈍くできる人なら、きっとそういう悩みは持たないのかもしれない。

 伝わらないことについては正しく伝えたいと思い、人からの指摘であれば悪意の中にも幾ばくかの真実はあるはず、まして善意ならばなおさら何かがあるはず、と考えることは、きっと前向きで正しくて真摯なあり方に違いない。

 けれどもそれは、「誰に対しても」しなければならないわけではないと思う。

one of them or only one 【02】
 御主人様は、M男性を複数所有することを「多頭飼い」と表現する。

 S男性がM女性を複数所有する時は「複数M女飼い」などというものだろうか。女性に対して「頭」だとちょっとイメージに合わないのは、馬や犬のイメージが女性には合わないせいなのかな、とも思う。

 男性は序列を好む生き物であるのは間違いなく、無意識のうちに、「あいつより俺が上」と対抗心を燃やし、反面、「とてもかなわない」と思う相手の前では自信を失い、おどおどした態度を取ってしまうものだ。

 最近、長いこと行きつけにしていたいめーじチャットのサイトが閉鎖されてしまい、その後はSecond Lifeをメインにしていた。

 最初は興味本位で人前で裸になって犯されたりしていればそれなりに愉しかったが、次第にM側になるのが面倒になり、適当にM女性アバターの一見さんをかわいがる方に回るようになってしまった。

 きっと、「この人ならされてもいい」「この人は下手そうだからやめておこう」、と無意識に相手を値踏みしているのだろう。始めたばかりでシェイプや洋服が今ひとつ合っていない人からM扱いされるのが苦痛になった。

執事のヨロコビ
 大抵の男性の心の中には、ファンタジーがあるものだ。

 それは、香りだったり、SMだったり、美しい女性の足下で跪くことであったり、とにかく鞭で撲たれることだったり、年上の女性だったり、年下の女性だったり、本当に様々としかいいようがないだろう。

 他人のファンタジーを男性同士で共有したがるタイプの男性もいれば、私のように決して同性には明かさずに、ただただ「異性」に向かってだけ展開できるタイプもいると思う。

 そして、そのファンタジーを「絶対的なもの」として決して譲らない人と、ファンタジーがやがて特定の相手に具現化していくタイプとに分かれるような気がする。

眼鏡が似合う胸板の厚い人
 ヒトの身体には「マッスルメモリー」というものがあって、一度鍛えて自分のモノになった筋肉は、一度も鍛えたことのないヒトよりも早く身体に戻るものなのだ、と聞いたことがある。

 ずっと若い頃、それなりに鍛えていた身体だったけれど、就職して運動と無縁の生活とその間に重ねた年齢は、もちろん隠すことができない。一年、また一年と身体のシェイプが次第にルーズなものになり続けるのを止めることはできないのだろうとあきらめかけていた。
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