由梨の前に置かれた高めのスツールに、美恵がすらりと伸びた白い脚を組んで座っている。
男から受けた鞭による罰の痛みは、いつもは艶めかしく由梨の身体を撫でる両手を、無残なほどに真っ赤に腫れ上げさせていた。
なのに、潤んだ目と紅潮した頬からは、自分が望む異性から充分な愛撫を施された後のような満たされた妖艶な美しさが漂っていた。
横目で美恵の美しさに気を取られていると、男が割って入る。
「美恵、大事なところは、御前にやろう」
男から受けた鞭による罰の痛みは、いつもは艶めかしく由梨の身体を撫でる両手を、無残なほどに真っ赤に腫れ上げさせていた。
なのに、潤んだ目と紅潮した頬からは、自分が望む異性から充分な愛撫を施された後のような満たされた妖艶な美しさが漂っていた。
横目で美恵の美しさに気を取られていると、男が割って入る。
「美恵、大事なところは、御前にやろう」
「わからないなら、教えてやろう・・・、いつもこうだと思うなよ」
(あっ、なにを、っ・・・?)
男は急にしゃがみこむと、由梨の足先に口づけをした。それは、由梨がいつも美恵にささげる「奴隷の印」そのものであった。温かくやわらかな男の舌が、自分の足指の間を往復していく。隠しようのない恥ずかしい匂いがそこから発せられているはずである。思わず由梨は身体を縮こませた。
「そこの机に、両手をそろえておいてごらん、美恵」
「ご、ごめんなさい・・・許して・・・、許してくださいッ」
「俺が妥協をする男じゃないってことは、御前が一番わかってるだろう?従うのか、逆らうのか、どちらかしか選べないんだ。それとも俺を従えることができるか?」
「・・・、い、いいえ・・・。」
おずおずと机に白い手を差し出す美恵。白く細長い指が、心なしか手が震えているように見える。
「よし、きちんと揃えるんだ。動かす自由は与えないからね。」
ゴトッ・・・。
ドアの外に重い音が響いたが、快感のレールを走り出していた由梨はまだそれに気がつかない。
ゴトッ、ゴトッ・・・
足音がまた近づいてくる、やっと由梨が足音に気付いた瞬間、ドアはあけられていた。
(だ・・・!誰ッ!誰なの??)
よく日に焼けた体格のいい男がドアを開ける。
美恵は男性に近づき、目を瞑った。後ろ向きの由梨にはまだ見えない。
唇を合わせた軽い音が、かすかに由梨の耳に届く。
(えっ?キス・・・?どうして・・・。私をかわいがってくれるはずなのに・・・)
ドアの外に重い音が響いたが、快感のレールを走り出していた由梨はまだそれに気がつかない。
ゴトッ、ゴトッ・・・
足音がまた近づいてくる、やっと由梨が足音に気付いた瞬間、ドアはあけられていた。
(だ・・・!誰ッ!誰なの??)
よく日に焼けた体格のいい男がドアを開ける。
美恵は男性に近づき、目を瞑った。後ろ向きの由梨にはまだ見えない。
唇を合わせた軽い音が、かすかに由梨の耳に届く。
(えっ?キス・・・?どうして・・・。私をかわいがってくれるはずなのに・・・)